社長の溺愛



カシャカシャカシャ…




カシャカシャカシャ……




カシャカシャカシャ………





「幸弘くん、終わっていい?」



数時間ほどペン音を聴かせた翼が突発的に声を出す




「へ?…ああ、お仕事ねぇ~、いいよいいよ、お疲れ様♪」



反対側のソファーに座ってパソコンやら携帯やらを世話しなく動かしていた幸弘が少し遅れて返事をしている




二人の会話を聞き俺もそろそろ終わらせようと腕時計に視線を向ける



ちょうどいい時間なことにすこし気分が良くなる



「翼、こっちにおいで」



両手を広げて呼ぶとなんとも可愛いらしい笑顔を浮かべて駆けてくる



胸に飛び込んできた彼女をぎゅっと抱きとめて一気に疲れを取り除いてもらう





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