社長の溺愛



「お待ちしておりました朝倉様、ようこそ御出下さいました」


深々と丁寧にお辞儀をする女将さんに会釈をする



車を走らせ着いた場所が意外だったようで、翼はきょとんとしている



ここは有名な老舗日本料理店



以前からよく足を運んでいただけあって随分な常連だ



「こんばんは、部屋は用意できました?」


「勿論ですよ、さぁどうぞ御上がり下さい」



品のいい笑顔を見せてくれる女将さんの案内で奥にある一室まで案内される



「少々お待ちくださいませ」




部屋まで案内した女将さんは言葉だけを残してまたまた笑顔で去っていった



「翼、そこに座って」



座敷用の椅子を指して促せばほんの少し間を開けて静かに席につく


そのタイミングに合わせて俺も向かい側に座る





< 163 / 413 >

この作品をシェア

pagetop