社長の溺愛
《はぁー……いいから金曜な、翼に言っておけよ》
《わかっ…―――ブチッ》
そんなに力入れて切ることねぇだろ
まぁ挑発するようなことをいってしまったのが悪かったんだが…
しかし…、秋也に女ねぇー…
猫みたいなってことは翼みたいな感じか?
一度会ってみたいな…
ぼやけたことを脳裏にうかべつつ、俺は中断していた仕事を再開すべく眼鏡をかけた
ふとカレンダーをみると改めて2週間という期間の長さを感じる
キツいな……
俺…2週間も翼がいない生活なんて耐えられるんだろうか…
浮かんできた不安を消し去るように少し頭をふって書類に手をつけた
―――……予感は的中した