社長の溺愛
俺もお得意のポーカーフェイスで対応する
すると、彼女はまたも俺に幸せをプレゼントした
ギュッ―――……
「慎の充電しなくちゃ……」
細い腕を目一杯俺の腰に回して、ぎゅう~っと効果音が出そうなほど抱きしめてくれる翼
か細い腕に抱かれてもなんの変化もないが、精一杯の伝え方に何故か笑みが零れる
「そうだな…俺も翼の充電しなくちゃな?」
「うん、いっぱいして」
幸せのお返し、と言わんばかりに俺からもしっかりと抱きしめる
温かくて
静かに刻まれる鼓動が心地いい
融け合ってしまったように抱きしめ合う
2週間の空くであろう穴のために―――……