社長の溺愛
想像と現実はまるで違う
すぐに高速に乗り、あっという間に着いたさきは『学校』
高校なんていつぶりだ…?
自分の歳を考え、俺も歳をとったななんてかんがえていたとき
キーンコーン、カーンコーン…ーーー
懐かしい音が鳴り響いた
「懐かしいなぁ~」
幸弘も同じことを思っているらしい
しばらくすると、ザワザワとはしゃぎながら、制服に身をまとった生徒たちが出てきた
出てくる生徒は、チラチラとこちらを気にしながら校舎を後にしていく
「なぁ、幸弘」
「あ?なんだよ」
女子高生に釘付けになってる幸弘を窓から引き剥がす
そして気になることを口にする
「この車、目立ってねぇか?」
幸弘は聞いてるのか聞いてないのか、「知らねぇー…」と再び窓に引っ付いた
まったく…
こいつは女にしか興味がないのか…?
ふぅー
ため息にも似た息を吐き出したとき、女にしか興味のないバカが
「あああ~!!!」
と叫んだ