社長の溺愛



彼女、矢島 彩加(やしま あやか)とは大学のときにたまたま授業が一緒で知り合った



まぁ、たまたまと言っても彩加は入学当初から俺を知っていたらしいがな



俺は特に女に興味もなかったが、来るもの拒まずと言おうか…


身体の関係だけっていうのが何人もいた



彩加はその仲の1人だったが、お互い割り切った関係だったからか


わりと長く続き、卒業後は全く会うことはなかった




「酷いわねぇ、まぁ身体だけだったけど…それより1人なの?」


はぁ?見てわかるだろ



「否、秘書と……」



いねぇ…



そうか、幸弘も同じ大学だったから知ってたのか


ついでに言えばあいつは彩加を嫌ってたような気もするな…



「逃げやがって…」


「え?」


「否、お前はここで働いてるのか?」



長身でスラッとしている彩加はぴったりしているタイトスカート


若干だが強調された胸元のワイシャツに合わせたジャケットを来ている


髪は毛先だけが巻かれていて、よくわからない香りの香水をしている



ここが海外だからしっくりくるんだろう




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