社長の溺愛
そんな身体の弱い翼が熱を出したんだ
当事者より周りが異常に焦っていた
秋也に至っては入院まで考えている
まぁ、優羽ちゃんに止められたようだが…
「熱か~、どうする慎?」
急に話をふられたため、なんのことか全くもって理解ができない
「…なにがだ?」
相変わらず眉間の皺を消さない幸弘
「翼ちゃん、慎のマンションに帰らせるのか?」
そんなことかよ…
「当たり前だろ」
すると、幸弘は怪訝そうな顔つきをする
「……慎は会社だってあるだろ、誰が面倒見れるんだよ…?」
あっ…
そうだった…俺って社長じゃん…
「あと少しだけ秋也に頼むか~」
………ハァ?
何をおっしゃいますか飯塚殿!