社長の溺愛



「……ん……慎っ…!」



誰かが俺を呼んでる…


飛行機のなかでいつの間にか寝てしまったらしい



ほんのちょっと、微かな夢を抱いて瞳をあける



「……ちっ…幸弘かよ…」



真っ先に目に映ったのは、眼鏡をかけて秘書の顔をした幸弘



夢からさめたら翼がいる…なんてファンタジー妄想を繰り広げたが、粉々に粉砕された



「悪かったなぁ~…、もうすぐで着くんだってよ」



「……わかった」



返事を確認した幸弘は俺が寝ている間にしていたんだろう…



仕事に使った書類を片付け始めた





< 221 / 413 >

この作品をシェア

pagetop