社長の溺愛
悪いな…
なんて思いつつもよく動く背中に向かって声をかける
日本では今は朝の10時すこし前といったところだ
「幸弘、今日はそのままお前も帰れよ」
「はぁ?無理に決まってんだろ、会社に行って案件まとめなくちゃいけないんだからな~?」
「社長命令だ。第一社長の俺が休みで秘書が働くのはおかしい」
「それは……翼ちゃんのためだろ」
こいつは仕事大好き人間か…?
押し付ければ嫌がるくせに
しょうがねぇ…
最終手段だな
「休まないなら……翼に会うことは今後一切無いと思え…?」
「なっ…ちょ…それは…!」
社長秘書である幸弘は俺以上に働いているんではないか…?
そうじゃなくても休みなんかほとんど無い幸弘は、かなり疲れていると思う
まぁ…女で解消しているのかもしれないが……