社長の溺愛
「慎…おかえりなさい…」
いつものように抱っこをすると、熱っぽい声で受け止めてくれる
抱き締めるとよくわかるが
相当、身体が熱くなっている
俺の首筋に埋められた顔は火照ったように頬が赤く染められていた
こんな状態で迎えにきてくれるなんて
翼には悪いけど喜んでいる自分がいることは否定できない
「翼が行きたいってきかなかったんだよ」
再開によって忘れていた秋也が近づきながら言う
「翼が……、本当か…?」
熱い身体に問いかけると小さく頷く
「会いたかったの……早く」
そう後付けする彼女に愛しさを覚える