社長の溺愛



そんな危ない感情を無理矢理押し込んで


濡れた睫毛を指の腹で拭う



「慎……」


「ん…?」


「………ありがとう」



いきなり突拍子のないことを言う彼女は再び笑顔を見せてくれてる



「なにが?」


「……知りたい?」


「あぁ、知りたいよ」


「…………秘密」




………………。



可愛いなぁ…



本当に可愛いな



秘密って…!




自分で言い出したことなのに秘密って…!




「じゃあ、今度教えてね」



なんて言って甘々な俺もどうかと思うがいいとしよう





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