社長の溺愛



「翼ちゃ~ん!気分はどう?もう大丈夫?昨日はちゃんと休んだ?」



次の日、すっかり良くなった翼を会社に連れていくと



待ってましたと言わんばかりに登場した幸弘



「幸弘、翼が困ってる」



質問の多さにポカンと言葉を失っている彼女



「え…!ごめんね~気分はもう大丈夫?」



メガネを外して仔猫の顔色をうかがっている



近いぞ幸弘……



「だい…じょうぶ…」



いつものようにたどたどしい返事を聞いた幸弘はふわっと、女性が黄色い悲鳴を上げるような笑顔をだす



「よかった、昨日はぜんぜん話せなかったからね~、今日はお話しようね~!」



「うん…!」




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