社長の溺愛
「う~ん…ピースが合わない…」
「…………」
残るパズル制作部隊は二人
「翼、おいで」
数メートル離れた彼女に声をかけるとくるっと顔を向ける
「こっちにおいで?」
手招きをすると、猫さながらにトコトコと歩いて腕にちょんと頭を当てる
「お仕事は…?」
「ちょっと休憩だ、パズルは終わりそうか?」
「ん~…だめ、大きいの」
「そっか、翼も休憩な」
相当、頭を使うパズルなのか「目がしばしばする」と瞬きを繰り返してる
「幸弘、昼食はどうする」
未だにパズルと格闘している幸弘
「ん~…、あ~昼か、俺はいいや」
「そうか、じゃああとよろしくな」
「完成しろって?それは「仕事だよ」