社長の溺愛



キッチンに二人並んでもう習慣となった朝食作り


黙々と野菜を切っていく翼の隣に立って、グリルで魚を焼いていく


トントンと心地いい音を奏でながら料理をする彼女はとっても魅力的


可愛い…


思わず伸びた手を翼の頭の上におく


「?………どうしたの?」


つい翼が可愛くて…なんてことは脳内に留め…


「一緒にいれて嬉しいんだよ」


と、かわりにどこぞのホストのようなことを言ってみせる


ふわっと柔らかい笑顔を見せた彼女は



「あたしも…嬉しい…」


と言ってくれた



たまにはゆっくりした休日もいいのかもな…


久しぶりの休みだったから意気込んでいたような気もする



「翼…今日はDVDでも観ようか」


「お出掛けは?」


「家でゆっくりしようと思ってな、ダメか?」


「ううん!ダメじゃない、観る!」




< 299 / 413 >

この作品をシェア

pagetop