社長の溺愛
そんなこんなで俺たちの休日は夜へと向かう
寝室から見える窓には、さっきまでのオレンジ色が嘘のように藍色掛った空がある
あと少しで星が見えるであろうその空は
広く、大きく
自由で大きくて
優しい感じがする
まるで翼のようだ
ふと翼に視線を向ければ相も変わらず可愛い姿
さて…
休日はそろそろ終わりにしようか
社長ってのは忙しくてな
去り際に翼にキスをして寝室をあとにする
書斎に向かう前にキッチンに寄る
先に夕食を作っておこう
俺も随分かわったな
もちろんいい方に―――――…………