社長の溺愛
翼をソファーまで促し、砂になった幸弘もついでに引きずる
「あのね、慎が忙しいからね、幸弘くんがお手伝いしてあげてって……」
不憫に思ったのか、必死に幸弘を庇う彼女
まぁ…幸弘も心配してくれてたんだな…
とは思いつつ、ソファーで涙の海を作り始めた幸弘に目を向ける
「……おい幸弘…」
「ぁあ?……なんだよコノヤロー!!!」
「……別に」
幸弘は放っておくのが一番だな
「翼、幸弘は無視しとけ」
「…………?」
「うっわぁ…社長ひどぉい!」
「気持ち悪いぞ幸弘」
相手にされないことが判明した幸弘は素早く立ち上がると
「ロリコン変態最低男!!!」
と言い捨て、殴られる前に走り去っていく