社長の溺愛



翼は嬉しそうに俺たちを見ていて、少々有り難みなんかも感じる



ソファーに近づいて、下から見上げる可愛い彼女を抱き上げる


二人になった途端に急に触れたくなった…


1週間ぶりの反動だろうか、さっきも触っていたはずだが…



「翼……」


「なぁーに…?」



抱き上げているので、今の彼女は俺と同じ目線にいる



顔の距離が非常に近い



「久しぶりのちゅー……してくれないか?」



こんなセリフ翼にしか言えない…



こんなところを社員にでも見られたら…なんて思うが、キスには替えられないとも思う



「ちゅー……?」


「そう、ちゅーって」


“ここ”と人差し指で唇を指し示せばゆっくりと重なる影



素直な仔猫ちゃんは甘いリップ音つきでキスをくれた




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