社長の溺愛
トサッ………
身軽い彼女をベットの上に寝かせる
その上に覆い被さるようにして俺が乗りかかる
「慎…っ……」
いきなりで驚いた翼の口の中に容赦なく舌を捩じ込む
「ふっ…しぃ……息…」
「大丈夫…力抜いて…」
強張ったように固かった身体は俺の指示によって溶かされる
しかし、弾みでつかんだシャツはそのままになっているせいか、拒まれているように感じる
ゆっくり…ゆっくり…
優しく絡ませて翼の呼吸さえも促して俺のものにする
不安だった全てがこの瞬間に流れ出していく
彼女がいない間の恐怖や、再会したときに拒絶されたら…なんていう不安
今の今までピンと張っていた糸が切れていく
それは翼も同じようで、瞳に涙をためながら言いたいことを我慢している
一通りキスを堪能したので彼女の唇から自分のそれを離す
「苦しい?」
小さく首を振る彼女は目尻にたまった涙を流す