社長の溺愛



「でもっ………いつも一緒にいた…」



「それは仕事だからだろ…?」


「慎の邪魔だって…っ…いない方が幸せだって…」



「そんなこといわれたのか?」


「慎だって怒った…っ…うるさいって…!」



あの日のことだろうと検討をつけつつ、過去の自分を叱咤したい


つい弾みで言ってしまったとしても……翼を傷つけただけなのに



「ごめん、ごめんな。疲れてたんだ、翼に八つ当たりしちゃったんだよ、翼は何も悪くないよ」



「でもっ…!」


「俺が悪いんだ」



だからもう泣かないでくれと抱き締めればもう口を開くことはない


「いつ…言われたんだ、彩加に」


「………会社と…家にいたとき…」




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