社長の溺愛



「……………」


「しない…の…?」


なんて可愛らしい誘惑だろうか…さんざん煽られてここまで我慢できている俺はギネスに載れる



何も言わないことに対して不安を覚えたのか、彼女は突然ベッドから出ようとする



「翼…どこに行く気だ…」


「…なっちゃんのとこ…っ!」


「いかなくていいから」


「わっ……」



寝室から出ていこうとする彼女の華奢な腰を抱き寄せてベットに再び押し倒す



彼女を跨ぐように座り、細い手首をシーツに縫いつける



毎日、毎日、これでもかというくらいにまで薄くなった理性を必死に延ばして我慢してきたんだ



いいと言われて、煽られて、障害もなくなって、あとは彼女の笑顔だけだ



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