社長の溺愛



「なるべく優しくするよ」



いい加減我慢の限界が迫ってきてる


締め付けていた手首をやんわり放して綺麗な赤色の唇を指でなぞる


吐息が漏れるそれにゆっくり重ねる


大事に大事に、天使に触れるように


つけては離し、つけては離しを繰り返しだんだんペースを早める


「ふぁ…っ……」


呼吸を乱し、行き場のない手でシーツを握りしめる仔猫のような彼女



唇から顎、首筋、座骨


唇の行方はどんどん下へ


ワンピースの裾には既に手が入っている


すぐに彼女は一糸纏わぬ姿となった



それまでキスを繰り返していたのをやめて少し上半身を上げる


白くて綺麗な肌が俺のせいなのかほんのり赤らめている



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