社長の溺愛



軽すぎる彼女を抱き上げれば少し拗ねた翼は頬を膨らます


「………一緒はやだ」


「どうして?」



わかりきったことを聞きながら寝室を出る


「恥ずかしい………」


「さっき全部見ただろ?」


「…違うの、何かだめなの…」


言いたいことが上手く伝えられなくて泣きそうな彼女



「恥ずかしくなんかないよ、それに今は動けないだろ、痛くて」


「…………むぅ~…」


「拗ねてもだめだ、転んで怪我なんかしたり大変だろ」



納得してなさそうな仔猫はぷいっと顔を反らす


バスルームまでつれて、シャワールームに下ろすとふらつく足元


込み上げる笑いを押さえながらもわざと離れてみる


案の定、彼女は上手くたてなくてシーツに足をとられて俺の胸に倒れ込む



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