社長の溺愛



寝室のベッドにゆっくり寝かせる


出掛けたときのままの白いワンピースにはシワがついている


起きたら着替えさせなくちゃな…


書斎に行こうと思ったが、俺が離れたくなかったからパソコンを持ってきて、寝室で翼を見守ることにした



あどけない寝顔に「おやすみ」と声をかける








いつか…





いつか、輝かんばかりの笑顔を見せてほしい


何にも怯えずに生きてほしい



小さい身体で俺を求めてほしい




乾いた涙の跡に手を添えると、本当に小さく「……慎…」と呟いた



俺の名前を呼んだ声は、とても綺麗に澄んでいて



思わず息の漏れる唇にキスをしていた



それはとても短く、不可抗力なキスだったけどなんだか温かい気持ちになれた








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