社長の溺愛



朝、昨日隣の部屋に寝かせておいたはずの翼がいなくなったと、吉雄が喚きながら部屋中を探した


制服がないことに気がつくと遼を呼び出して、翼を学校から連れ出せと怒鳴り散らした


遼はいつも通り命令に従い、翼を学校から無理矢理連れ出した


そのときの翼は困惑した表情を浮かべていて、ただ遼に引きずられていただけだった



家につくと、玄関には不気味に笑う吉雄がいた


「翼、話があるんだよ…二人で話そう」



返事も聞かずに翼の二の腕を強く引っ張って、痛がるのも気にしないでいつもの部屋に叩きつけた



薄暗く、ベッドしかない部屋には数台のカメラが備え付けられてる



「……なんですか…」


叩きつけられた場所がかろうじてベッドの上だった翼


吉雄は無視をして一度部屋を出ると、南京錠のかかった黒い鞄を持って戻ってきた



ガチャガチャと乱暴に南京錠を解き、中からあるものを出す


それは翼を縛り付けるための手錠と脚輪、それに伸びてるのは重々しい鎖



「………な…なに…」


「翼が悪い子だからね、お仕置きしなくちゃいけないねぇー…」



バンッ…!



起き上がろうとする翼は吉雄によって再び押し倒された


「や…いや…」


「悪いのは翼なんだよ」



まだ13歳の少女に抗う力などあるわけ無く、次々と身体を拘束されていく



「いゃ…やぁ…!」


「いいねその声、ゾクゾクするよ…」



恐怖の余り、口が渇いて声が掠れる翼はあっという間に四肢を鎖に縛られた





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