社長の溺愛
「俺は準備を進めてくるから、翼ちゃんは…どうする?仮眠室にでも運ぶか?」
すやすやと眠っているけど、確かにソファーじゃ寝にくいだろう…でも…
「起きたときに居てやりたいから、このままで…」
また、パニックでも起こしたら、今度は本当に危ないかもしれない
「わかった。仕事は…しとけよ?」
「わかってる、社長がサボるわけにはいかねぇーからな」
「当たり前だろ、俺が代わってやってもいいけどその代償として女を「早く行けよ、バカが」
無駄口を叩こうとする前に制止していつものように追い返す
「ったく…あ、今日は並木ちゃん担当じゃん!」
「手取り足取り教えてあげましょ~」なんてセクハラまがいなことを言い残し、幸弘は大量のお菓子も置いて出ていった
翼に食わせるものは高級スイーツか、俺の手作りだけだったからな
コンビニで買い占めてきたであろう菓子たちを見たら喜びそうだ
タオルケットを掛なおし、起きたときを想像する
ちょっとずつでいいから、笑顔の種を植えていこうか