社長の溺愛
まぁ、シナリオ通りだからさっさと条件出して終わらせてやるよ
「条件は翼に「あいつは俺のモノなんだよ!金ならいくらでも払ってやるよ」
翼に関わるな
それが条件
だが、それは宮下吉雄によって遮られた
金だと…?
「俺があいつを買ってやるよ!いくらだ?いくらで売る?」
宮下吉雄は狂った笑顔を浮かべて「買えば正真正銘俺のだ!」と馬鹿げたことを言っている
俺が彼女を売る…?
ぶざけんなよ
あの5000万は翼に自由を与えるための金だ
宮下吉雄は違う
鳥の羽をもぎ取るように、翼を縛り付けたいだけだ
「500万か?1000万か?」
そんな金で彼女が買えるわけないだろうが
もっとも―――……