想い
そして小走りで、この場を去ってしまう。
でも、すぐに後悔した…。
しばらくして後ろを振り返ったら、
もう、矢吹の姿が見えなくなっていた。
でも不思議と、寂しい気持ちはしなくて…。
きっと、
会えないかもしれないと思っていた矢吹と、
会うことができたから。
最近、矢吹の姿を見なくて、
親戚の家に行っていると思っていた。
だから、
矢吹と会えた喜びが大きかったのかもしれない。
寂しさより、
幸せと喜びが大きくて、
私の心は今、
幸せでいっぱいになっている。
だから、この後、
悲しいことが起こるなんて、
少しも思っていなかったんだ。
また明日もずっと、
幸せが続くと思っていた。
ずっとずっと、
永遠に…。