hb-ふたりで描いた笑顔-
老婆は息子の家が近づくにつれ、段々と記憶の中にある町並みを思い出しつつあった。
「あれ、この看板見た事あるわ。」
それは車屋の看板だ。赤いオープンカーと青いトラックが書いてある。そして、真ん中にライオンが笑っている。幸男が毎日見る、そして大好きな看板だ。
「そっか。じゃ、この近くだね。どんな家?」
また、頬に手をやり考えた。
「壁は白かったわね。」
周りには白い壁の家がたくさんある。それだけでは目印にならない。
「他には?」
「何があったかしらね・・・。あ、そうだ。ケーキ屋さん、ケーキ屋さんが側にあったわ。」
「そこっておいしいケーキ屋さん?」
「そうね、上品な甘さだったわ。だから、おいしいって思ったの覚えてる・・・。」
幸男はピンときた。ここら辺でおいしいケーキ屋さんなら、あそこしかない。大好きな看板の車屋のすぐ側だ。
「こっち。」
そう言って老婆の手をひいた。
「あ、はいはい。そんなに引っ張らないで・・・。」
でも、幸男は止まらない。目的の場所はすぐそこだ。
「あれ、この看板見た事あるわ。」
それは車屋の看板だ。赤いオープンカーと青いトラックが書いてある。そして、真ん中にライオンが笑っている。幸男が毎日見る、そして大好きな看板だ。
「そっか。じゃ、この近くだね。どんな家?」
また、頬に手をやり考えた。
「壁は白かったわね。」
周りには白い壁の家がたくさんある。それだけでは目印にならない。
「他には?」
「何があったかしらね・・・。あ、そうだ。ケーキ屋さん、ケーキ屋さんが側にあったわ。」
「そこっておいしいケーキ屋さん?」
「そうね、上品な甘さだったわ。だから、おいしいって思ったの覚えてる・・・。」
幸男はピンときた。ここら辺でおいしいケーキ屋さんなら、あそこしかない。大好きな看板の車屋のすぐ側だ。
「こっち。」
そう言って老婆の手をひいた。
「あ、はいはい。そんなに引っ張らないで・・・。」
でも、幸男は止まらない。目的の場所はすぐそこだ。