hb-ふたりで描いた笑顔-
翌日の放課後。笑いの絶えない幸男は、みんなの人気者だ。必ず何人かが遊ぼうと声をかけてくる。それを幸男は全部断った。はじめての事だ。何人かの友達は、そんな幸男に驚いていた。
「どうしたんだよ、幸男?」
「ごめん、ちょっとね。」
ランドセルを揺らしながら、幸男は廊下を走った。
「こらっ、本郷。廊下を走るな。」
担任が怒鳴った。
「ごめんなさい。」
謝りはしたものの、幸男はそのまま廊下を走り続けた。ランドセルの揺れる音がまだ廊下に響いている。
そんな幸男にもう一度声をかけられなかった。なぜなら、すごい違和感だったからだ。素直な幸男があんな風になるなんてはじめてだ。それにばかり気を取られ、それ以上はどうする事も出来なかった。
「どうしたんだ?あいつ・・・。」
「どうしたんだよ、幸男?」
「ごめん、ちょっとね。」
ランドセルを揺らしながら、幸男は廊下を走った。
「こらっ、本郷。廊下を走るな。」
担任が怒鳴った。
「ごめんなさい。」
謝りはしたものの、幸男はそのまま廊下を走り続けた。ランドセルの揺れる音がまだ廊下に響いている。
そんな幸男にもう一度声をかけられなかった。なぜなら、すごい違和感だったからだ。素直な幸男があんな風になるなんてはじめてだ。それにばかり気を取られ、それ以上はどうする事も出来なかった。
「どうしたんだ?あいつ・・・。」