hb-ふたりで描いた笑顔-
ふたりの笑顔の間に、玄関のチャイムが割って入った。
「こんな時間に誰だろう?」
美優は玄関に向かった。
「はい、どちら様?」
ドアを開けると、そこには美喜がいた。
「ね、姉さん?!」
驚いた。まさか、こんな朝早くに来るとは考えもしなかった。
「どうしたの?こんな時間に?会社は?」
「うん、ちょっといいかな?」
それだけ言うと、美喜は部屋の中に半ば無理矢理入った。朝独特の雰囲気が部屋に充満していた。
「あっ・・・。」
振り向くと母親がいる。幸男も驚いていた。と同時に、星占いの魚座の離し話が頭に浮かんだ。
「どうしたの?」
幸男は聞いた。
「あのね、笑って・・・笑ってくれないかな?」
夢の中で見た幸男の笑顔。夢の中の事だから、ぼんやりとしか記憶の中に残っていない。しかし、それが何かきっかけになる気がしていた。だから、ぼんやりとしたものの輪郭をはっきりさせたかった。
「笑うの?」
「そう笑って欲しいの。お願い、ねっ?」
幸男はご機嫌だ。断る理由などあるはずがなかった。母親の言葉に素直に従った。
「こんな時間に誰だろう?」
美優は玄関に向かった。
「はい、どちら様?」
ドアを開けると、そこには美喜がいた。
「ね、姉さん?!」
驚いた。まさか、こんな朝早くに来るとは考えもしなかった。
「どうしたの?こんな時間に?会社は?」
「うん、ちょっといいかな?」
それだけ言うと、美喜は部屋の中に半ば無理矢理入った。朝独特の雰囲気が部屋に充満していた。
「あっ・・・。」
振り向くと母親がいる。幸男も驚いていた。と同時に、星占いの魚座の離し話が頭に浮かんだ。
「どうしたの?」
幸男は聞いた。
「あのね、笑って・・・笑ってくれないかな?」
夢の中で見た幸男の笑顔。夢の中の事だから、ぼんやりとしか記憶の中に残っていない。しかし、それが何かきっかけになる気がしていた。だから、ぼんやりとしたものの輪郭をはっきりさせたかった。
「笑うの?」
「そう笑って欲しいの。お願い、ねっ?」
幸男はご機嫌だ。断る理由などあるはずがなかった。母親の言葉に素直に従った。