1万粒の涙


母は夜によくでかけるようになり
中国人のおばあちゃんがわたしの面倒をみてくれた。

しばらくするとわたしは母から1人の男に会うことになり会いにいった。
浮気相手だった。
浮気相手は医者で酒好きで奥さんも子供もいた。


あんな小さいわたしでもやはり不快だった。



しかしお母さんは浮気相手をえらんだ。
小学校1ネンセイの夏。わたしがいつものように家に帰ると険悪なムードでつつまれていた。

離婚。

わたしは悲しかったお父さんがいなくなる。いなくなる。ずっと考えた。
涙を奈がした。気の強い母はすぐ慣れるわよ。
父は仕方なく同意した。

そこからわたしと母と浮気相手Tとの生活かはじまった。
医者だからもちろんお金は
ある。

マンションをかって
仕事がやすみの日だけ帰ってきた。

その時すでにお母さんのおなかには女の子が1人いた。
離婚する前からいたのだ。
もちろん相手は浮気相手。

わたしの妹がうまれた。
母もTももちろん妹ばかりをかまった。
わたしはさみしかった
さみしくてさみしくて
昔の生活にもどりたかった。


だからたまにお父さんの
ところへ遊びにいった。
プールとかたくさんあそびにつれていってくれた。
魚ツリにもいった。
すっごくたのしかった。


しかし家に帰ると現実にもどされる。



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