また明日

櫻って人が
また来た。
昨日も来たのに…
永久の隣で
話す
笑う
永久の隣は
私なのに。
悔しかった。
時々私に話をふるけど
私はだまって首を振る。
「由亜?」
櫻が帰った。
あの女が帰った。
「何?」
「怒ってる?」
「さぁ?」
「怒ってるじゃん。」
「分かってるなら聞かないでよ。」
「ごめん…俺…」
「謝ってほしいんじゃないよ。」
「うん。分かってる。」
「隣に居て欲しいんだよ。」
「それは俺もだよ。」
「本当?」
「本当だよ。」
「でもあの女の人…」
「櫻が何?」
「永久のとなりに居るの得意。」
「それはそうかもしれないけどさ。」
「ん?」
「作り笑いなんだよ。」
「作り笑い?」
「そう。由亜のとヮ大違い。」
「ぶってるのかな?」
「そうじゃない?」
そう言って2人で笑った。
本気で嬉しかった。
隣に永久が戻ってきた。
また2人で笑い合えた。
その事実だけで
涙が出そうに嬉しかった。
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