部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

朝食が終わって、
腹ごなしの自由時間が過ぎると、皆、
ジャージに着替えて、下りて来た。


  「サキの、鬼みたいなランニングが、
   ようやと、済んだ思たのに、
   また、走らなアカンねんや」


  「だって、合宿だもん」


  「そら、そやけど」


  「じゃあ、帰ったら」


  「サキ、ちょい、冷たいんちゃう?」


表に出ると、前に、ワゴンが止まっていた。


久美子が、

  「荷物は、全部、これに積んで。
   先に行って体育館、開けて来るから」


そう言って、梨沙に、


  「リサちゃんも、一緒に来る?」


と訊いた。


  「リサでいいですよ。
   私は、歩いて、行きます」


  「そう? じゃあ、三田さん、どうぞ」


  「おっ、すまんな」


三田は、久美子の車に乗り、
体育館へ向かった。



体育館に着くと久美子は、体育館を開け、
荷物を下ろすと、


  「じゃあ、先生を、
   迎えに行ってきます」


そう言って、駅へ向かった。

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