部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
中学校の体育館で、夜の練習。
皆がシュート練習をしていると、笛が鳴った
「集合」
皆が集まると、野村先生が、出て来た。
「昼間やったスクリーンを、試合の、
どの場面で使えるかを、覚えるため、
今から、スクリメージをする」
“えっ”
友理は、青ざめた。
友理は、もう完全に“楽勝モード”に、
入っていたのだった。
“えぇー~”
友理は、佐紀から肘で、小突かれた。
どうやら、顔に出ていたみたいである。
続いて、三田が、説明し始めた。
三田は、ずっと、友理の顔を見ながら、
「5分ずつ、交代で行う。
昨日と今日習ったスクリーンを、
とにかく使って、攻めろ。
個人の技で抜くのは、
今日は、無しだ。
特に、3人のスクリーン、
ボールのない所でのスクリーンを、
使ってみるように」
友理は、気持ちを見透かされたようで、
バツが悪かった。
三田は、笛を取り出すと、久美子に、
「マネージャー、
審判、やってくれるかな」
「わかりました」
5対5が、始まった。