部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
合宿も後、
明日の午前練習を残すのみとなり
皆にも、安堵感が、広がっていた。
しかし、疲れは、ピークに達していた。
そして、安堵感から来る気の緩みが、
その疲れを、さらに深いものに、していた。
夕食も済み、お風呂から上がって来た皆は、
部屋で、グッタリしていた。
「ここの温泉、全然疲れ、取れへんわ」
「この前は、取れるって、
言ってたじゃん」
「まっ、個人の問題ですわね」
「しっかし、5対5は、キツかったね」
「私、今日は勉強、やめときますわ」
「ウチも、遠慮しとくわ」
皆、疲れすぎて、勉強する気には、
ならなかった。
すると、梨沙が、
「華子でも、疲れるんだ」
「そりゃ、人間ですもの。
疲れますわよ」
「華子、宇宙人かと、思ってたじゃん」
「ウチは、スーパーマンかと思てたわ」
「何、言ってますの。
人間ですわよ」
すると、歩美が、佐紀を見て、
「スーパーマンなら、
ここに居るじゃん」
と、驚きの声を上げた。
皆が、佐紀を見ると、問題集を出して、
勉強を始めていた。
「スゲー、サキ、疲れてないの?」
「疲れてるけど、大丈夫」
「無理したら、アカンでぇ」
「うん」