部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
桃子は、
「じゃあ、私も、勉強しようっと。
リサ、スラムダンク、出して」
「そっちかい! じゃあ、私も」
「私も、こちらの勉強にしますわ」
「ウチも」
「ハイ、どうぞ」
梨沙は、漫画の束を、
机の上に、ドンと置いた。
皆は、奪い合うようにして、それを取り、
読み始めた。
「何遍読んでも、オモロいわ。
サキも読んだら………」
そう言って、友理が佐紀を見ると、
佐紀は、机の上に、突っ伏していた。
友理は、驚いて、
「サキっ!」
と言うと、その声に驚いて、皆も佐紀を見た
梨沙が、佐紀の所へ行き、
「あ~あ、寝てるじゃん」
「死んでるんや、ないやろな」
「何、バカな事、言ってんの。
サキ、こんなトコで寝たら……」
そう言って、梨沙が、佐紀を抱き起すと、
佐紀の口から一筋、ヨダレが流れ落ちた。
「あ~ぁ、ヨダレ、くってるやん」
「ちょっと、誰か、ティッシュ出して。
それから、布団、敷いて」
梨沙は、テキパキと、指示した。
布団が敷かれると、
「はい、そっち、足持って。
そうそう、ゆっくりと」
そう言って、佐紀を布団に運び、寝かせた。
佐紀は、何をされても、目が覚めなかった。