部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

合宿は、ケガ人もなく、無事、終わった。


佐紀たちは、帰り支度を整えて、
旅館の前に、集まっていた。


  「う~、重い!」


梨沙は、バッグを肩に、そして両手には、
買い込んだお土産を、持っていた。

バッグは、梨沙の肩に、食い込んでいた。

それを見た佐紀は、


  「そんな、マンガなんか持ってくるから
   重いんでしょ」


  「だって、教科書じゃん。
   それに、みんなだって、楽しんだし。

   モモ、読んだよね、華子も。
   ユリも、アユだって。
   だったら、手伝ってくれても、
   いいじゃん?」


しかし皆、知らんぷりをしていた。


  「それに、その、お土産。
   ちょっと、買い過ぎじゃないの?」


  「いいじゃん。これで、恩を売って、
   お年玉で、回収するんだから」


  「こりゃまた、気の長い話やわ」



佐紀たちは並んで、大学生に、お礼を言った


  「ありがとうございました」


佑香は、

  「みんな、頑張ってね」


美智子も、

  「友理、頑張るんだよ」


  「はい、頑張ります」

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