部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
** 3 年 生
………(1) 地区大会
桜も、散りかけようかという頃、
佐紀たちは、3年生になった。
いよいよ、最後の大会が、迫って来た。
そして、3年生になったという事は、
受験生にも、なったという事である。
しかし、まだ、受験生の実感は無く、
バスケットに熱中する日々が、続いていた。
甲陽高校、体育館
皆が、アップの後の休憩中、
フリー・シュートを打っていると
三田がやって来た。
佐紀の所へ行き
「おい、新入部員は、入ったか?」
「今のところ、4人です」
「そうか。新入部員は、
まず基礎トレからだ」
佐紀が、ニッコリして
「わかってます。
辞めない程度に、外、走らせてます」
三田も、微笑んで、
「よーし、始めるぞー」
練習が、始まった。
佐紀たちも、3年生になって、
確たる自覚が、芽生えて来た。
やらねばならないという気持ちが、
気合の入った練習に、つながっていた。
友理も、何かと文句を言いながらも、
ついて行っていた。