部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
………(3) 県大会
次の日から、県大会へ向けての、
練習が始まった。
学校では、毎日、“受験生”と言う言葉が、
連発されていた。
佐紀の担任の、荒木先生も、
バスケット部の顧問でありながら、
「あなた、いつまで、
バスケット続けるの?
そんなことしてたら、いい大学に、
行けないわよ」
と言う始末だった。
しかし佐紀たちは、大量の課題と練習とで、
手一杯だった。
いつの間にか、佐紀たちは、先生の言葉を、
スルーする術を、身に付けていた。
練習は、充実していた。
皆の目標である、
“インターハイへ行く”事に向けて、
一生懸命、取り組んでいた。
“ダメだと、はっきりわかるまで、
ベストを尽くそう”が、皆の合言葉だった。
そして、県大会の日が、やって来た。