部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

審判が、一歩前に出て、

  「それでは、決勝戦を、始めます」


  「お願いしまーす」


決勝戦が、始まった。



第1クォーターは、様子見なのか、
オーソドックスなディフェンスで、
両チームとも、闘っていた。

入れて、入れられての、シーソー・ゲームが
続いたが、リバウンドの支配率は、
甲陽の方が、上だった。

第1クォーターを終わって、
甲陽、4点のリード。



第2クォーターに入ると、
双海は、ディフェンスを、いつもの、
オールコートの、マン・ツー・マンに、
変えて来た。

その、豊富な運動量にモノを言わせて、
ピッタリ、ついてきた。

そのため、佐紀は、押し合いながら、
ドリブルをしなければ、ならなかった。

しかし、双海は、
カサにかかって付いていたので、
フェイス・トゥ・フェイスの
マン・ツー・マンに、なっていた。

そのため、スクリーンが、
面白いように、掛かった。

双海も、何とか外そうとするのだが、
甲陽は、それも春合宿で学習済みなので、
なかなか、外させてもらえなかった。



双海は、タイムアウトを取った。

オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。


  「チャージド・タイム・アウト」


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