部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

梨沙の話を聞いて、
佐紀は、不服そうに言った。


  「で、何で、みんな、来たの?」


  「華子がねっ」


梨沙は、上手に、華子のマネをした。


  「“それは、みんなに知らせなければ、
   いけませんわ”って、
   みんなにね、電話しまくったじゃん」


  「もうー、華子めぇ」


  「したら、達也も、電話して」


  「もう、やめてよね」


梨沙は、少し険しい顔になって、


  「達也は、知ってたじゃん。
   サキ、何で、言ってくれなかったの」


  「だってぇ」


  「私に黙ってたから、
   バチが当たったんだよ、バチが」


  「もぅ~」

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