部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
須藤は、梨沙に、親指を立てて見せた。
「マネージャー、ナイス!」
後ろから、千夏の大きな声がした。
「今日の主役は、リサだね」
須藤は、
「あれが無かったら、今頃、
どうなっていたか」
梨沙と佐紀は、頭を掻いた。
明美が、
「三田さん、あれ絶対、
殴ろうとしてましたよね」
「バレてたか?」
「ええ、バッチリ。
後ろからでも、充分、
見て取れましたよ」
今度は、三田と佐紀が、頭を掻いた。
三田は、
「皆さん、本当に、
ありがとうございました。
おかげで、優勝することが出来ました
改めて、お礼、申し上げます」
そういって、頭を下げた。
皆の間から、拍手が、湧き上がった。
弥生が出て来て、
「お金の事は、任せてね。
私と坂井コーチで、みんなに連絡して
寄付をもらってくるから」
「ああ、ワシの知っている、全員だ」
「もちろん、ここに居る人には、
キッチリ、払ってもらいますからね」
すると、年配の人が、
「こんないいモノ、見せてもらったんだ
観覧料は、たっぷり払うわよ」
「ハハハハハ」
それからも佐紀たちは、代わる代わる来る、
OGたちの、祝福を受けた。