部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
それからも練習は、新しい事が、
次々と、出て来た。
覚える事が一杯あって大変だが、
バスケットが好きな佐紀たちには、
それ程、苦にはならなかった。
そして、最後の練習日。
練習が終わると、三田は、皆を集めた。
「よし、これで練習は、全て終った。
明日は、休みとする。
後は、今までやって来たことが、
どれだけ、身に付いているかだ。
いくら言葉で覚えていても、
無駄だぞ。
あやふやな所は、
イメージ・トレーニングしておく様に
試合中に、思い出す時間なんか、
ないぞ」
三田は、皆を見回して、ニコッとした。
「みんな、よく頑張ったな。
お疲れさん」
「ありがとうございましたぁ」
友理が、両手を上げて、伸びをして、
「あー~、終わったぁ。
これで、しんどい練習とも、
おさらばやぁ」
すると佐紀が、
「まだ、終わってないよ。
明日、走るよ」
「えっ………」
「ハハハ、冗談だよっ」
「もう、やめてやぁ。
サキ、冗談、キツいわぁ。
それ聞くたび、ドキッとするんやで」
「ハハハ、ゴメン、ゴメン。
じゃあ、今日は、リサのトコで、
打ち上げ、しようか」
「賛成~」
「いいですわね」
その日、梨沙の喫茶店では、
大きな笑い声が、何度もしていて、
絶える事が無かった。