部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

佐紀たちは、京都駅に、降り立った。


梨沙が、


  「京都、どすえぇ~」


と言うと、桃子が、


  「あー、先に、言われたぁ~。それ、
   私が言うつもりだった、
   ニャンどすえ~」


  「さっ、ホテル、行くよ」


  「えー~、サキぃ、冷たいよぉ」



ホテルに着き、荷物を下ろすと、佐紀が、


  「散歩に行こうか」


  「ほな、ウチが、案内したるわ。

   ちょっと向うに、有名なお寺が、
   あんねん」


  「じゃあ、行こっ」


佐紀たちは、ホテルを出て、友理の案内で、
お寺に向かった。


  「京都は、道が、碁盤の目のように、
   なってて、わかりやすいねん」


  「ユリ、神戸なのに、よく知ってるね」


  「神戸、大阪、京都は、
   隣町みたいなもんやねん。

   せやから何回か、来たことあんねん。
   社会の校外学習とか、祇園祭とか」


  「あっ、祇園祭、テレビで見た事ある」


  「もう、人ばっかで、暑かったわ」


佐紀たちは、友理の話を聞きながら、
お寺に向かって、歩いて行った。

友理も、そんなに多くない京都の知識を、
ドヤ顔で、ひけらかせていた。

そして、お寺の門の前に着いた。


  「ここが、そや」

< 224 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop