部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
佐紀たちは、京都駅に、降り立った。
梨沙が、
「京都、どすえぇ~」
と言うと、桃子が、
「あー、先に、言われたぁ~。それ、
私が言うつもりだった、
ニャンどすえ~」
「さっ、ホテル、行くよ」
「えー~、サキぃ、冷たいよぉ」
ホテルに着き、荷物を下ろすと、佐紀が、
「散歩に行こうか」
「ほな、ウチが、案内したるわ。
ちょっと向うに、有名なお寺が、
あんねん」
「じゃあ、行こっ」
佐紀たちは、ホテルを出て、友理の案内で、
お寺に向かった。
「京都は、道が、碁盤の目のように、
なってて、わかりやすいねん」
「ユリ、神戸なのに、よく知ってるね」
「神戸、大阪、京都は、
隣町みたいなもんやねん。
せやから何回か、来たことあんねん。
社会の校外学習とか、祇園祭とか」
「あっ、祇園祭、テレビで見た事ある」
「もう、人ばっかで、暑かったわ」
佐紀たちは、友理の話を聞きながら、
お寺に向かって、歩いて行った。
友理も、そんなに多くない京都の知識を、
ドヤ顔で、ひけらかせていた。
そして、お寺の門の前に着いた。
「ここが、そや」