部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

三田は、ある事を思いついた。


  「リサ、鉛筆あるか?」


  「はい、ありますけど」


  「5本、出してくれ」


  「5本ですか。
   たぶん、あると思います」


  「それと、スコア・シート、5枚」


  「はい、どうぞ」


梨沙は、スコア・シートと鉛筆を、
三田に渡した。


  「2年生、こっちへ来い!」


三田は2年生に、鉛筆と紙を渡した。


  「この紙に、新垣の動いた跡を、書け。
   亜紀、お前は、4番だ」


三田は次々と、番号を指示して行った。


  「裏に、コートの絵を描き、
   ゲームを見ながら、動いた跡を、
   書いて行け。

   多少はみ出しても、かまわない。

   それから、シュートを打ったら、丸。
   3ポイントを打ったら、
   その場所に、③を書け」


オフィシャルのブザーが鳴った。

三田は立ち上がり、5人に、檄を飛ばす。


  「いいな、ミスをするな。
   このまま、付いて行け。

   よしっ、行くぞっ」


  「はいっ」


  「イチ、ニッ、サン」


  「ファイ」

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