部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
………(3) 対 策
宿舎で、佐紀たちは、
今日の試合の、反省会をしていた。
そこへ、亜紀がやって来た。
「キャプテン、コーチが、娯楽室に、
集まれって」
「うん、わかった」
「娯楽室って、何やろ」
「カラオケでも、するんじゃないの?」
「まさかぁ」
皆、今日の勝利で、少し浮かれていた。
娯楽室には、大型テレビが、置かれていた。
「よーし、新垣高校が、次に当たる、
桃華学院のビデオをくれたので、
それを見ることにする」
すると、梨沙が、
「このビデオを持ってたという事は…」
「ウチらに、
勝つつもりやったんと、ちゃう?」
「てか、私ら、眼中に無かったって、
ことだよね」
「まっ、失礼な」
「ハハハハハ」
三田は、皆を見回し、
「そうだ、お前たちは、
その新垣の思いを、打ち砕いたんだ。
だから、次の試合は、
その思いを背負って、
試合しなければならない。
恥ずかしいゲームは、出来ないぞ」
全員が、しっかりと、うなずいた。
「じゃっ、見るぞ」