部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
千奈は、涙を拭うしぐさを見せて、
千奈「私、嬉しいよ。みんな頑張って、
ここまで来たんだもんね。
私、高校の友達に、
思いっきり、自慢したんだ。
これ、私の友達だって」
佐紀「違うよ」
千奈「えっ」
佐紀の言葉に、千奈は一瞬、戸惑った。
佐紀「“仲間”だよ」
千奈「佐紀ぃ~」
佐紀に抱きつく千奈。
千奈の頬を、涙が一筋、伝う。
今度は佐紀が、戸惑って、
佐紀「ちょっと、ちょっと、やめてよ。
恥ずかしいよぉ」
千奈「いいじゃん。
私、佐紀、大好きぃー」
周りの皆は、そんな2人を、
微笑みながら見ていた。
佐紀「わかった。わかったから、離して」
佐紀は千奈を、両手で押し返した。
佐紀「もぅー、千奈、オーバーなんだから」
梨沙「いいじゃん、千奈、嬉しいんだから。
ドーンと、受け止めてやったら
いいじゃん」
佐紀「じゃあ、梨沙が、
抱きついてもらったら?」
千奈「梨沙ぁー」
千奈が、梨沙に抱きつこうとすると、
梨沙はスッと両手を出して、千奈を押し留め
梨沙「私は、いい」
それを見て、みんな大笑い。