部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
友理が、三田の所へ来る。
「ウチ、サキの代わりに、行きます」
友理も、三田と同じように、
佐紀を休ませなければと、考えていた。
友理は、三田の意図が、わかったのだった。
「よし、行けっ!」
「はいっ」
友理は、オフィシャルに、走って行った。
友理は、ガードとして、コートに立った。
やはり、大きい事は、いいことである。
友理が、ガードとして入った事で、
歩美の負担が減った。
ボールの流れが良くなり、雅美や桃子も、
攻撃に専念することが出来た。
そして、点差が、徐々に詰まり始めた。
オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。
「チャージド・タイムアウト、桃華」
甲陽、2点の、ビハインド。
ベンチに帰って来た華子たちに、
桃華ベンチを見ていた三田は、
「次は、ゾーンみたいだな。
ミヤ、お前はずっと出てるから、
リカと替われ。
後は、このままで行く。
ソノ、行けるな?」
「大丈夫ですわ」
「よしっ、今は、耐えろ。
このまま、ついて行くんだ。
気を抜くんじゃないぞ。
ちょっとのキッカケで、
大きく点が動くからな」
佐紀が、声をかける。
「気を抜いちゃ、ダメだよ。
イチ、ニッ、サン」
「ファイ」