部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

三田は、皆を集めた。


  「よし、最終クォーターだ。

   サキ、アユと替われ。
   ミヤ、モモと、交代だ。

   ソノ、どうだ?」


  「行けますわ」


  「ユリは?」


  「行きます」


  「よーし、泣いても笑っても、
   このクォーターで、終りだ。
   全てを、吐き出すぞ。

   出し惜しみなんか、するなよ。
   絶対、後悔だけは、残すな!」


  「はいっ」


  「サキ、4番の3ポイントに、注意しろ
   乗せると、やっかいだからな」


  「はいっ」


三田は、次々と、指示を与えて行った。


  「よしっ、集中して行くぞ」



佐紀が、声をかける。

  「集中して、行くよ。
   イチ、ニッ、サン」


  「ファイ」



第4クォーターが、始まった。

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