部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
帰り道、佐紀は、自然と、涙が出て来た。
自分のせいで、
皆に迷惑をかけているのが、辛かった。
“何とか、コーチに
戻ってもらわないと、
皆に申し訳ない”
佐紀は、そう思った。
歩きながら、
“今日はコーチは、機嫌が悪かった。
でも、次行ったときは、
違っているかもしれない”
そう考えると、少し、気が楽になった。
“そうだ、まだ先は長いんだ。
何度でも、行ってみよう。
そのうち、気が変わるかもしれない”
佐紀の足取りが、軽くなった。
佐紀は、涙を拭うと、
しっかりと前を見て、歩き始めた。